Kali Himagsikan’s blog (カリ ヒマグシカン)

横浜で、フィリピン武術(FMA) カリ、やってます。スティックと、ブレードと拳と、クロスカルチャーと。

PTI philosophy : Pekiti Tirsia in the 21st Century (1/4)

【 Tuhonのメッセージを日本語にしてみた 】
 
もうすぐ来日されるTuhon Bill。2017年の1月にPTIのホームページに登場したTuhonのメッセージを、つたない日本語ですが、訳してみました。
 
4回に分けてご紹介します。
Tuhonの考え方や、なぜ私たちKHが彼に師事するのか垣間見れると思いますので、ぜひ読んでみてください。
では、早速第1回、スタート!
 
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PEKITI-TIRSIA INTERNATIONAL IN THE 21st CENTURY by Tuhon Bill McGrath

フィリピン武術(FMA)の一般への、もしくは商業的な教授は、北方アジアの武道(空手、カンフーなど)に比べて比較的新しいものです。フィリピン諸島では何世紀もの間、自分の息子、孫や甥、あるいは自分の村の少年たちにしか教えませんでした。また序列やランク付けといったものもなく、ただ、親族に知っていることを教えるというだけでした。少年たちは、父親や祖父から完全な教えを受けていたことを疑ったことがありませんでしたし、彼らが教えられていたという事実はしばしば秘密にされていました。 何世紀にもわたる商業的な学校の歴史を持つ北西アジア(中国、日本などのことで、東南アジアのフィリピン、インドネシア、マレーシアなどと比較して)の国々では、学校を運営するテクニックと武道のシステムに関する豊富な経験がありましたが、ほとんどのFMAの学校では家族以外に教える経験において、北西アジアがもつシステムと同様に組織化された経験がありません。

昨今のFMAでは、そのシステムの長が死亡するケースが見受けられます。これは、財産を持っていた人が亡くなる状況によく似ています。長い間、姿を見せなった親族がどこからともなく現れ不動産の権利を主張し、家族は誰がどの家具を手に入れるかでもめる。隣人は、隣接する土地の部分が本当は彼らのものだったと主張したりします。

 

私がペキティテルシャシステムを海外に向けて組織する任務を与えられたとき、武道・武術で見られるランクに関する疑問や、継承に関して書面化されていないといった問題を解決するプロセスをつくりたいと思っていました。そして、歴史からの2つの学びが、ペキティテルシャシステムを次の100年間さらに成長させ、ペキティテルシャインターナショナル(PTI)を確立する手立てを模索する手助けをしてくれました。

一つ目の学びは、国の法律をすべての市民が見ることができるように、法律が書かれた石を都市の中心部にはっきりと配置したローマ共和国初期の時代から来ています。

二つ目の学びは、兵士が人(大統領)に対する忠誠心を誓うのではなく、法律(米国憲法)に誓った米国から来たものです。大統領が憲法を覆そうとした場合、議会は大統領を弾劾することができ、軍はその過程を妨害しないことを宣誓します。大統領ではなく、兵士が忠誠を誓う憲法こそが米国を偉大な国にするのです。

 

一つ目の学びに基づくPTIの体制

PTIにおいては、どのランクを誰が持つかについて、またそのランクに何が求められるのかは疑問があってはならないと思います。そのためPTIのウェブサイトでは、システムの概要、ランクへの要求事項を明確な文書で誰でも見ることができます。

PTIのメンバーになった場合、最初にPTIテストブック(「ブルーブック」と呼ばれます)を受け取ります。各ページにはランクの構造に基づきテクニックのブロックの名前が見て取れます。各テクニックの指導を受け完了した生徒がいた場合、インストラクターがブルーブックに記入する必要があります。また別の段にはPTI Guroによってサインされる場所がありますが、これは生徒がそのブロックにおいてテストに合格した際に使用されます。ブルーブックの各ランクを得るには、修了しなければならない特定のブロックがあります。例えば、Yakan(ペキティテルシャにおける最初のランク)では「Single Stick Subsystem」「Doble 12 Attacks」「Hand vs. Knife Basics and PTI Kickboxing」のテストに合格しなければなりません。また、Lakanでは、「Solo Baston Abcedario」「Adcedario De Mano」が求められます。

PTIにおいてインストラクターを取得した場合、証明書を発行することに加えて、すべての人々が見られるようにインターネット上でその事実を公表します。そうすることによって、インストラクターの地位をむやみに要求することはできません。

 
・・・今回はここまで。次回をお楽しみに。
 
原文はこちら。
 
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