右手も、左手も。Both Hands Coordination
【 カリの醍醐味 】
KHでならう「ペキティテルシャ」とは、フィリピン武術カリのシステムの一つなのですが、カリには色々と特徴があります。
武器を使う相手を想定すること。複数人を相手にする場面を想定すること。長い道具、短い道具、軽い道具、重い道具を持つ手と持たない手を一緒に使うこと、とかね。
最近のカリヒマグシカンは、この道具を持たない手にフォーカスして、両手を使うことに集中しています。普通、道具は利き手に持つことが多いので、私なら左手をいかにうまく動かして、使うかということです。
今年の初めは、ダブルバストンから始まりましたが、ペキティテルシャのモジュールの一つ、Doble Baston 12 AtttacksやDoble Baston Contradas & Recontrasで、両手にスティックをもって、同じように動すことに慣れていきました。
3月頃から徐々にソロバストンに移行し、空いている手を動かし、活かすことを考える内容へ進みました。空いている手でいかに相手に触れるか。距離感、スティックの位置、自分の手の位置を把握して、例えばディスアームにつなげたり、相手への素手でのカウンター攻撃につなげたりします。
ポイントは、長さを持つスティックの距離感と、素手で相手に触る距離感が違う、ということです。
練習方法としてわかりやすいのは、64 Attacksの「Dakup y Punyo」です。英語では「Tapping Against Thrusts」となり、相手が刺してくる動きに対し、スティックで止めタッピングをして自分のカウンターに繋げるものです。このタッピングをここで言う左手でします。(Dakup y Punyoは相手の攻撃に対してInsideに行きますが、もちろんOutsideに行く練習も必要ですね。)
Dakup y Punyoの普通バージョンw
両手を使うことは、脳みそもパンパンになりますが、KHのトレーニングは次を見据えた内容になっていますので、段階的に少しずつ体と頭が覚えていってくれます。
形状の違う道具を持った時に空いてる手をいかに効果的に使うか、どこに移動すれば両方をうまく使える距離になるのかとっさに考える。これぞ、カリの醍醐味です。
私たちのドアはいつでも開いています。
☆カリヒマグシカンはTuhon Bill McGrathが率いるアメリカ・ニューヨークのPekiti Tersia International(PTI)の日本代表です。
PTI が持つ明確なカリキュラムを引き継ぎ、そのカリキュラムに沿ってトレーニングや昇級試験を実施しているため、トレーナーからも自分でも、成長度合いが一目瞭然です。 ぜひ体験しにいらしてください。
contact@kalihimagsikan.com (日本語対応。@は半角に書き換えてください。)
*初めての方はこちらも。