Kali Himagsikan’s blog (カリ ヒマグシカン)

横浜で、フィリピン武術(FMA) カリ、やってます。スティックと、ブレードと拳と、クロスカルチャーと。

富士山がくれた最高のご褒美とは?

【すべてがパーフェクトな奇跡的2日間】

 

KH(Kali Himagsikan)初めてのチームイベント、「富士山頂でご来光!」を無事達成し、日常に戻ってきました。

 

普段からメチャついている私ですが、今回の旅は今だ信じられないほど全てがパーフェクト。色んな意味で「サイコー」と「ラッキー」を何度も味わった2日間でした。さすが、霊山だね〜。厳しいけど、懐が深い。

今回のブログは自分の記録が主な理由ですが、富士山登山ってどんな感じか、バーチャル体験してください!


11:30am 5合目 サイコーにいい天気。涼しくて快適。しばし、酷暑を忘れる。半袖半ズボンの下に、長袖長ズボンのインナーを装着して出発。メンバーから「雲海を見たことある?明日晴れて見られるといいね。」と言われる。安心して!明日は絶対いいお天気だから、絶対見られるよ!と返事する。根拠のない絶対の自信。

 

歩きだしてすぐさま、その険しさにへこたれる。 

 

6合目 この時点で、冬の富士山経験者と健脚3名は先に行き、私と私のお目付役(笑)ともう1名はゆっくり行くことに。少し登っただけで息が荒くなる。寒くなってきた。長袖シャツを1枚重ね着。

ここから天候が曇りに。険しい岩だらけの道を登るには直射日光にさらされないサイコーのコンディション。

7合目 ここから頂上まで「Deep Breath!」と100回は言われたと思う。ちょっと登っては息が上がり、足が上がらない。汗びっしょりなのに、休むと風が冷たくて震える。フリースを重ね、ズボンの下半分をバックパックから取り出してジッパーでつなぐ。

ずいぶん、登ってきた。雲がすごい勢いですぐそばを駆け抜けていく。時折雲が切れ、素晴らしい景色が眼下に見える。ラッキー!

 

8合目が、遠い。

ひたすら岩の崖みたいのを黙々と登る。よじ登りながら話す気力なし。自分との戦い。

 

17:30に8合目ロッジに到着。出発から6時間!通常3時間の道のりに倍かかった計算。予定では山頂まで3時間。4:40頃の御来光を頂上で見るために「余裕を持って」24:00にロッジ出発と決める。19:00寝袋に入る。

眠れない〜、と嘆きつつ、うつらうつらと仮眠。


23:30起床。外に出ると、満点の星!さっきまでの雲が一掃され、ふもとの街明かりもキレイ!ラッキー!今日の御来光は必ず見られると確信。

みんなを叩き起こして星を見に行かせる。

 

24:30 ハードシェルジャケットを羽織り、グローブとヘッドライトを装着してロッジ出発。相変わらず荒い息。8合目を出発して少したつとキツイ岩だらけの道が終わり、砂利道に。ここから他のルートからの合流もあり混んでくる。自然と休み休みになって少しラクだ。この時期、富士山はとても混んで渋滞がすごいらしいが、今日は空いててついてるらしい。またもラッキー。確かによく止まるが、少しずつ進んでいる。

 

8.5合目 おい、9合目ぢゃないのか?(心の中で毒気づくw)

 

眠気と疲れで朦朧となる。

誰かのヘッドライトを拾ったので「どなたか落としましたよ」と声をかける。…うぅっ、自分のぢゃないか...orz

ヘトヘトな私を救ったのは、降ってきそうなほどの星、星、星。ほとんど顔を上げることができない私にお目付役が声をかける。「Big Dipper!」北斗七星!うわぁ~。すご~い。こんな立派な北斗七星、見たことない!「Milky way!」天の川!初めて裸眼で見た!素直にカンドーして、また歩を進める。

 

だけど、時間が刻々と過ぎる。8.5合目から渋滞も見込んで2時間かかるらしい。余裕を持って出発したはずなのに。山頂での御来光に間に合うのか?間に合わないのか? 

 
9合目到着。もはや記憶も思い出もなし。だけど、ココからがサイコーのフィナーレの幕開けだった。
 
9合目出発。
まずい、空が白んできた。朝日がそこまで来てる。夜が明けちゃう。前は混んでてスムーズに進まない。
 
やばい、空がいよいよ虹色になってきた。ここまで来て間に合わないのかという自分への怒りと、不安と焦り、それと言葉が足りないくらい美しい空への感動が入り混じる。とにかく頂上へ。疲れも眠気も吹き飛んで、ただただ足を前にだす。
 
「ここから頂上まで直線30mです!まだご来光に間にあいそうですよ!」「今日登った人はついてますよ!このお天気なら素晴らしい御来光が見られますよ!」富士山スタッフが声をかけてくれる。く〜。直線30mがまた険しい!ホントに間にあうの?どうなの??
 
 
そして。
 
 
日の出のたぶん、1分前。
 
 
 
頂上到着。
ぎりっぎりの滑り込みセーフ。
 
 
知ってた?富士山から見る日の出は、雲の間からぽっかり浮かんで来るんだよ。
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あまりの美しさと、間に合ってほっとしたのと、何より富士山登頂成功に感動して、涙があふれる。
ほら、雲海、見れたじゃんっと信じた自分に胸を張る。良くやったと自分を褒める。
 
無事の登頂に感謝にして、鳥居に5円玉を奉納。
 
我にかえると、頂上は凍えるほどの強風と寒さ。中にダウンジャケットを着込み、スボンをもう一枚履いて、もう誰だかわかんない姿で念願のグループフォト。自分がちゃんとそこにいたことの証明。
 
しばらくカンドーに浸ってから、金剛杖に最後の御朱印をいただく。全部で23個の印をゲット。お金かかったけど、汗と涙がしみ込んだこの杖はこの世に1本しかない正真正銘のプライスレス。
 
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そして、何よりサイコーだったのは、誰も高山病にもならず、途中でリタイアもなく、全員が同じ感動を味わったこと。全てに感謝。
 
 
強烈な印象と思い出を作ってくれた今回の富士山登頂&御来光。これからいつどこで富士山を見ても、この素晴らしい思い出が頭を駆け巡って、熱い思いで胸をいっぱいにしてくれるはず。それは、今回のAdventureの思いがけない副産物であり、登ったものだけが一生味わえる、富士山がくれた最高のご褒美です!
 
(すでにKH Facebookにアップされた写真だけで、思い出しては感動で何度でも泣ける。)
 
聖なる山、Mt. Fuji。私たちがそこから持ち帰ったパワーがみなさんにも届きますように。
 
 
PS 最大の誤算は、全員がサイコーにつかれたこと!(と、私の時間がかかり過ぎたこと。)来年は先生の決断次第になりそうです。
 
おまけ。
下りはさらに過酷で、もう歩きたくないし、歩かなきゃ帰れないし、寝てないし、暑いし、滑るし、お目付役怒るしw で、泣きながら下山しました。(いつものオチ♪)
 
 
KHでは、トレーニングもイベントも、まず自分たちが楽しむことを大事にします。それで一緒に行動するみんなが楽しんでくれたら、本当に「サイコー」です。だからこういうイベント、これからもたくさん待っています。次のイベントは一緒に行こうか?
 
私たちのドアはいつでも開いています。

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